* 1996年「ギターを愛して50年のコンサート」パンフレットを元に製作いたしました
1932年5月27日
日の出とともに京都に生まれる.(父・一(はじめ),母・ヒデ)
1937
ピアノにまつわる出来事に音楽家を志す.
1939
京都師範付属小学校入学.1945年卒業.
1945
京都府立一中に入学.疎開の為大分中学に転校終戦後復学.
1946
友人・太田隆,井上容子の影響でギターを始める.
1948
洛北高校より西京高校に転入.1951年卒業.
1951
ギタリストになる決心を固め,甲南大学に入学.
1953
11月京都にて第一回リサイタル.プロとして活躍.ラジオや各地のコンサート,ギター教授の道を歩き始める.二期会川崎静子とコンサート.
1954
神戸にて第二回リサイタル.関西フラメンコギター研究会発足.10月東京帝劇にてデビュー.河上鈴子に認められ,東京進出を決心.
1955
甲南大卒.日本初のクワドロ・フラメンコを結成.レコード,ソノシート,曲集を刊行.ギター教室を東京・神戸などに開く.法村友井近代バレエ団の音楽と演奏を担当.
1956
河上五郎らと東京フラメンコ舞踊団結成.
5月27日初めての門下生発表会を開く.(現在39回)数多くのコンサート.
12月14日大阪TV開局記念に出演.
1957
仙台,岐阜,名古屋,神戸,大阪,京都,岡山にてリサイタル.
1958
パリ帰りの雑賀淑子のリサイタルに音楽担当とギターで協力,全音より日本初のフラメンコギター曲集二巻を出版(曲集は教則本をまじえ7冊)全国各地にて公演.
1959
新宿ラ・セーヌを拠点に全国公演,キャバレーまわり,教授活動.力ルロス・モントーヤ来日師事.
1960
全国トップクラスのクラプなどにチームと共に活動.テレビ,ラジオにフラメンコの普及化に努力.レコードやソノシートも多数売り出す.アレグリアス舞踊団,ピラールロペス舞踊団が来日,プログラムに寄稿.スペインプームの中,寄席にも再三出演.全国200人をこす門下生の育成.レコードも手がける.
1961
東京キューパンポーイズのゲストに各地で出演.伊藤日出夫渡欧記念フラメンコショー(9月25日文京公会堂)
1962
労音コンサート.東京,京都,大阪,神戸,広島,岡山,名古屋,6月スベインへ.8月アメリカへまわり学校コンサート.
1963
モントヤ3度目の来日.名古屋,大阪他各地で巡演.多忙をきわめた.
1964
岡山,東京及ぴ関西にて公演多数.
1965
リサイタル(第一生命ホール).全国に公演活動.10月伊藤日出夫とフラメンコギター合奏団結成.
1966
全国各地公演.8月6日厚生年金大ホールにて,ダビッドモレーノを迎えて日本初のフラメンコフェスティパル.民音公演,テレビ,ラジオ,曲集,教則本出版など.11月ファンセラーノ来日.12月サラ・レサーナ来日.ゲスト出演.スペインづいた年だった.
1967
民音公演,労音公演に東奔西走.リサイタル3回.5月第二回フラメンコフエステイバルの一部に本邦初のフラメンコギターコンクール開催.ビクターよりLP2枚売り出し.TBS,NETなどテレピ出演も多く,ラジオのレギユラーも.ヤマハフラメンコギター公演,製作など.11月沖縄にて公演(ギタリストとして初めて)
1968
1967よりスペインにて,コンサート.作曲の出版,取材旅行の為,長い滞在となる.今井久仁恵と妻と3人で演奏に,取材にスペインをかけめぐり,ラジオナショナルなどラジオ,TVにも活躍.
1969
帰国記念リサイタル(虎の門ホール).沖縄長期公演,♯さん♭さんにゲスト出演.日本各地にてホセミゲールとジョイントコンサート多数.
1970
全国各地にてホセ・ミゲール,長嶺ヤス子とジョイントコンサートに巡演.
1971
研究とコンサートの為渡米.スペインでもクエンカ,アラゴン地方,マヨルカ島などでコンサート.日本でも北海道,四国,九州まで公演旅行あいつぐ.
1972
天才ギタリスト・パコデルシア初来日.プログラムに寄稿.このころ合奏団のコンサートやリサイタル,レコード録音も多く,嬉しい悲鳴をあげつつ精力的に活動する.小川宏ショーやリサイタルに追われつつ,牧伸ニショーのゲストとして各地を巡演する.
1973
民音にてコンサート各地で多数.12月サビカス来日(このときサビカス,ギターと50年.)プログラムに寄稿.
1974
通信教育(東京ア力デミー,総通)など.リサイタル(10月メルパルク),2月牧伸二のゲストで日劇に出演.モントヤまた来日.彼からいろいろなアドバイスをうける.
1975
日生劇場,藤蔭静枝50周年公演に音楽担当と演奏でゲスト出演.3月南欧伊藤日出夫ツアー.フジTV「第三の眼」でギターのひき方が分析される.民音コンサート各地の他,地方公演の多い年だった.
1976
6月2日スペイン音楽祭.12月リサイタル.スペイン・ウエスカとパルマで公演.
1977
3月マリオ・エスクデーロ来日.協演に合奏団,高橋道生(日野道生)と共に出演.ラジオに,地方公演に,原稿の発表に精進する.
1978
1月合奏団とコンサート.東宝名人会四月上席,6月中国台北市にて国賓待遇のリサイタル(中山堂).台北ほか全台湾のギタリストに教授する.また学校音楽鑑賞コンサートの活動にも力を注ぐ.11月泉ピン子ショーのゲスト出演.この年はマノロ・サンルカールも来日公演(座談会).
1979
日本フラメンコ協会(今の協会とは別のもの)が結成されるがすぐつぶれる.4月「題名のない音楽会」に出演.ミカドショー,民音,労音のステージ.11月日劇の泉ビン子ショーに再度出演.9月東宝名人会中席.日本のフラメンコ史をエル・フラメンコの依頼で執筆.
1980
コロンビアがフラメンコのレコード50枚出す.名古屋でそのための公演.3月東宝名人会中席.長野,名古屋,八ケ岳他で公演.合奏団の15周年コンサート.戸隠タンネの星転竜平,長野の藤井奎子の助力でコンサート多数.
1981
7月下席松竹演芸場.各地での公演.8月根室と釧路で釧路新間主催のリサイタル.神奈川民音.9月アカデミー開講.金沢にてNHK歳末たすけあいチャリティーショーに出演(これで2回目).
1982
民音,後援会のコンサートなど.8月7日脳梗塞のため右手マヒ,かるい言語障害と右手のマヒでギターひけず.しかし自分の使命感とギターへの執念で2日めよりリハビリに必死の思いでがんばり10月末のリサイタルにやっと弾けるほど回復.あくなきギターへの想いにこの年,伊藤日出夫ギターの発売に,ミニLPのレコードをビクターより出すが,しばしの休養期間をとる.
1983
8月岐阜にて日本スペイン交流のコンサート,ミニコンサート,サロンコンサート主体に.
1984
取手の後藤久,岐阜の岩田時彦夫妻などに助けられ,細々とコンサート活動をつづけるが,この年より本格的に復帰し,各地民音,ラジオ,地方のミニコンサートに意欲を燃やす.
1985
スペインへ伊藤日出夫ツアーのあとロンダ,セビりヤ,アーロ,ログローニョ,アルネードの各都市で公演.ラジオ出演など完全に旧来どおりに活動.帰国後もコンサートにリサイタルに意欲をみせる.
1986/1987
神奈川民音.九州など巡演のあと,ツアーでイタリヤ,フランス,スペインをまわる.合奏団もリサイタル後独立.東京フラメンコギター合奏団として辻本全志中心に活動する・
1988
6月東北地方コンサートツアー.12月東京でサロンコンサート3日問の他は教授活動に専念.でも京都,鹿児島にてリサイタルなどがんばる.
1989
2月河上鈴子追悼の公演に新たに甦る決心をする.三越劇場にて淡谷のり子に認められる.コンサート少しづつ増える中,小松原庸子の企画,制作のフラメンコギターコンクールに,マリオ・エスクデーロと審査員をつとめる(11月).
1990
日本フラメンコ協会設立.夢の実現によろこぴのなか副会長に推される.8月軽井沢のミニコンサートと清里スペイン音楽祭に出演.10月フラメンコフェスティパル,11月スペイン,モロッコ,ポルトガルツアー,NHKラジオ,FMクラプに淡谷のり子らと出演.
1991
四国,中国,山形など地方コンサートツアー.フラメンコフエスティパルなど.
1992
スペインでのオリンビックを機会に多忙.1月東京3日間のコンサート. 3月4日は民音公演「ゆうぽうと」など,東北地方コンサートツアーのほか,雑賀淑子の記念公演にゲスト出演など.パルテノン多摩の民音公演など大きいステージが戻ってくる.
1993
3月3日モントヤ逝去.2月スーパーギターオーケストラという本邦初の試みのあとだけにがっかりする.気をとりなおし,京都,岐阜,名古屋,山形,広島,東京などのコンサートをこなし,11月スペインツアー,グラナダのアルハンプラ官殿の中のサロンコンサート,ハエンでのコンサートには思い出のマリアテレサがかけつける.帰るや否や愛弟子・佐藤武逝去の報.
1994
3月東海道民音.4月中国民音.アメリカへ,アリゾナ他3ケ所でコンサート.帰国後,東北地方ほかでコンサート.
1995
4月ラジオ短波,地方コンサートなど.
1996
4月NHK文化センターにギター講座開講.5月26日ギターを愛して50年のコンサート.
6月通信教育のビデオ化.7−8月秋田公演.9月日中文化交流.
創価大学ギター部25周年事業として中国武漠大学でコンサート.
1997
5月北京 海淀劇場にてリサイタル.
1998
10月ロルカ生誕100周年イベント実行委員にスペイン大使より任命され,5-6日コンサート開催.
12月アモイ大学,上海大学でコンサート.上海大学の客員教授.
1999
8月17日北京 青少年文化教育センター名誉教授に就任.
10月北京にて公演.上海大学にてフラメンコギター講座開講.
「佛拉們哥吉他教本」出版.