JIMI HENDRIX ジミヘンドリックス

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ジミヘンドリックスの伝説

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晶文社

ジミの死後すぐ1972年に出版された、数々の伝記の最初の本です。 著者のクリス・ウェルチは「メロディーメイカー」誌の記者で、ジミがイギリスに来たすぐから、たびたび取材していました。

ジミや周囲の人達に自らインタビューして得た情報と、自分のリアルタイム取材・意見だけで構成されている点で、後の伝記本と違った説得力があります。 もちろんインタビューを受けた人の都合の良い思い違いや、イギリス人の好みによる評価が現在の評価と違っていることも多々ありますが、 それも含めて面白いです。 170ページほどの薄い本ですが、1000ページ超の「エレクトリック・ジプシー」には載ってないエピソードもありますよ。

ざっくりしたことしか書いてない伝記本だろうとタカをくくっていたら、とても面白かったです。 出版は、サイの本の晶文社。面白いはずだよ。70年代の香りがプンプンします。 業界のウラ話的なことはあまり書かれていません。その辺に興味がある方は「エレクトリック・ジプシー」をどうぞ。 (2020.12.16)

ジミ・ヘンドリックス ロック・ギターの革命児

ジミ・ヘンドリックス ロック・ギターの革命児 Presented by BOOKS33

スイング・ジャーナル社

カーティス・ナイト著。日本語版は1975年、原著は1974年に出版されました。

カーティスナイトさんは、ジミがイギリスに渡る前に一緒にグループを組んでいた人です。1945年生まれだそうで、ジミより年下だったんですね。 ちゅうことは、出会った1963年当時、彼は18才。意外でした。写真から見てもっとオッチャンだと思ってた。

どのような経緯で書かれたものかはよく分かりませんが、その後出版された「エレクトリックジプシー」とそれほど矛盾もなく、まあまあ信頼できる内容みたいです。 ジミとの出会いや、自分との関係は、当然ながらとてもいい感じに書かれています。ジミのバラードについてのくだりなどはかなり疑問ではあります。 エドチャルピン側の人間ということで、アンチに見られることも多かったでしょうが、彼は彼なりにいろいろ苦労したろうなあと思う内容でした。 (2020.8.18)

ジミ・ヘンドリックスとアメリカの光と影

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フィルムアート社

チャールズ・シャー・マリー著。2010年に日本語版が出版されましたが、原著は1989年に出版されています。 著者は1951年に生まれたイギリス人で、ピーターバラカンさんによると、有名な音楽ライターだそうです。 多感な10代のころに、60年代の音楽をたっぷり体験した人なんですね。

日本語版が出てすぐのころ最初をパラパラ読んでみたら、なんだか上から目線のヤな感じの文章だなと思って読むのをやめてしましました。 最近、60年代の音楽シーンについていろいろ読む機会があり、その流れて読んでみたら...面白い!

当時を生きた人ならではの、政治、社会、空気感、鳴っていた音楽、そんなものを感じさせてくれます。 60年代のジェンダー、人種、夭折のギタリスト、ブルース、ソウル、ジャズについて、ジミヘンドリクスの位置づけをからめながら評論する内容です。ジミのバイオグラフィーについては、若干乱暴で軽口が過ぎる感じですが、読めます。

基本、黒人音楽が大好きな方のようで、レッドツェッペリンほかの白人バンドは概してケチョンケチョンですので、そういう書きぶりがキライな方は読まない方がよいです。また、著者の個人的意見が書かれているだけで、真実である保証は全くないので、なにかを学ぼうとする真面目な方もやめといた方がいいかも。こんな風に聴いている人もいるのかぁくらいのノリで読めると楽しいですよ。歌詞の断片が著者の勝手な解釈で引用されているのも、ロックの英詞がピンと来ない私には面白かったです。 (2018.10.21)

Jimi Hendrix Gear: The Guitars, Amps & Effects That Revolutionized Rock 'n' Roll

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Voyageur Pr
mixiでちょっと話題になっていた本です.2009年発刊.
ロジャーメイヤーがジミヘンドリックスの機材について語っている本と思ったら, 「はしがき」!?(^^;
ハリーシャピロがからんでるってことは一応オフィシャルなんでしょうが, なんか怪しげですね.でも読んでみたい.日本版も出るんでしょうね.きっと.
このサイトでも機材のページは作りたいんですよね〜♪ (2010.1.6)

日本語版出てました。なかなか不評のようです(><) (2017.4.2)

ジミ・ヘンドリックス レジェンド

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小学館
小学館さんからメールをいただきました.なんかオマケが一杯の本のようです. (2008.10.26)

ジミヘンドリックス 鏡ばりの部屋

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ブルース・インターアクションズ
原題"Room Full of Mirrors".2005年に出た時ブログで紹介したことがありました.日本版が出てました.しかし王様級の直訳タイトルですな(^^; はじめ何のことかわからんかったです.
原書が出たとき,軍隊をやめたいきさつが話題になっていました. 今までの伝記では1961年12月21日(私の誕生日(^^;)に降下訓練で足を骨折した,というのが定説だったんだけど,新しい伝記では,自分は同性愛者と言って除隊になるようもっていったんだとか. (2008.4.11)

ジミ・ヘンドリックス レコーディング・セッション 1963-1970

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シンコーミュージック
"Setting The Record Straight"に続いてジョン・マクダーモットが出した超ヲタク本. 原版は1997年の出版.
エディクレイマーの協力により,いつジミがスタジオに入って,どんなことを やっていたのかということが延々と書いてあります. この本と,"First Rays of the New Rising Sun"と, 昔出た"Rainbow Bridge","The Cry of Love",その他アウトテイク集など を並べて, 「お〜この音は,実は69年に録音されていて,その後こうミックスされたのか」 などと発見の旅をしていると人生が飛んでいってしまうので注意. (June 5,2005)

JIMI HENDRIX エレクトリックジプシー

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大栄出版
原題はJIMI HENDRIX Electric Gypsy. 日本版は1995年の出版です. ジミの生活が公私ともにぎっしり書かれている2冊組. (下巻はこちら) 本文もさることながらレコーディングやライブの記録資料が膨大です. 家系図もあり. (December 23,2004)

天才ジミ・ヘンドリックス−ギター革命児の真実

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シンコーミュージック
原題はHENDRIX Setting The Record Straight.原版は1992年の出版です.
執筆にジミのエンジニアだったエディクレイマーが参加していて, ジミの人生や恋愛よりも音楽生活そのものが題材になっています.
小さいころはどうだったという話は全部省略されていて, お話しはエクスペリアンス結成からはじまり,彼の死後までも続きます.
それぞれのレコーディングやライブがどんな風に行われたのか 当時の音楽業界はどんなだったかが分かる内容になっています. ディスコグラフィでは,アルバム毎にコメントがついています. (December 23,2004)

クライベイビー

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アップリンク
トニー・ブラウンのジミヘン語録本. インタビューをいったんバラして,テーマ別に再構成したものです. こういう本の作り方はとっても危険だと思うけれど,面白く読めました. もう評価が固まっているジミだからどう取り扱っても大丈夫なのかな.
イギリスに渡る前,アイク&ティナ・ターナー,リトル・リチャード, アイズレー・ブラザーズ,キング・カーティス,ジャッキー・ウィルソン,サム・クック, BBキング(ええっ!?)といったそうそうたる人達のバックでプレイしてたそうです. こりゃウマいわけだ. (December 23,2004)

ジミ・ヘンドリックスの生涯

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シンコーミュージック
原題はJIMI HENDRIX A Visual Documentary His Life,Loves and Music. 日本版は1993年の出版です.
何年何月何日にどういうことがあったという書き方で全編とおした伝記です. これはもう「読み物」というより「資料」であり, これを隅々まで読むという人はかなりヲタクです. (December 23,2004)

実録 ジミヘン最後の日

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シンコー・ミュージック
こういうタイトルは悪趣味だと思う.たしかにジミの伝記を初めて読むときは 1970年9月18日はどんな日だったのか興味があるわけだけど,別に華々しくも, 輝かしくも,スペクタクルでもない,ただ悲しいだけの出来事なのだから, そっとしておいて欲しい.このタイトルだけで心あるジミファンは離れていく.
それでも一応読んでみました.
原題はThe Final Days of Jimi Hendrix.原版は1997年の出版です. 著者はトニー・ブラウン.
8月27日にジミがイギリスに戻ってから,9月18日までにどういうことが あったのかを徹底的に調べたものです.
この本は,心やさしい人が働きすぎるとどうなるかということについての本です. 私は先日友人を亡くしたのですが,そのこととダブってしまいました.
また,この本はモニカ・ダンネマンの伝記でもあります.一部では悪者にされている彼女で, 著者も彼女に同情しつつ,その証言と行動は信頼していません. 矛盾に満ちた彼女の証言ですが,なにかとても共感できる部分があります. 人は常に論理的ではいられないということを感じます.
人生についていろいろ考えさせられる本です.でも,やっぱりジミの死については もうそっとしといて欲しいようにも思います. 続編が出ないことを祈ります.
この文章も矛盾してますね.