ジミヘンのように弾きたい!

ジミヘンのように弾きたい!

その11 Killing Floor 出だし

伝説的なステージと言われる、モンタレーポップフェスティバルでのオープニング曲。Killing Floor 出だしの5拍分です。
歌が始まる前のイントロが26小節あるのですが、前半の12小節は、Aコード一発のカッティングです。このパートは更に3つのパターンに分かれていて、ひとつひとつに違ったニュアンスがつけてあります。だいたい150BPMくらいですが、疾走感が半端ないです。 全弦半音下げです。

KILLING FLOOR 出だし

弾き方

  1. 6-5弦は親指でミュート。3拍目のC音は薬指で押さえて、ちょこっとベンド(Q.C)します。
  2. 2小節目1拍に着地するまでが1フレーズです。2拍目でスタートして1拍目で終わるフレーズと感じると、躍動感が出ます。4回繰り返す中で指使いが微妙に違い、そこが魅力なのですが、とりあえず1パターンでグルーヴし続けることが出来ないと、楽しくないと思います。
  3. 2ヶ所出て来るプリングオフ(P)は、実は私のインチキで、モンタレーの音源ではピッキングされています。150BPMが楽勝になったら改めてチャレンジします(泣)
  4. この曲の奏法でよく書かれているのが、6弦のAや、5弦開放のAを鳴らしているという情報です。確かにところどころ鳴っていますが、とりあえずはミュートして演奏できるようにしてから、効果的なところだけに混ぜ込むのが良さそうです。むやみに鳴らすと、フレーズが重たくなります。

収録アルバム:Live at Monterey

ギターを燃やしたということで有名になったライブです。 イギリスやヨーロッパでブレイクしてからの、アメリカ凱旋ライブということで、気合いの入り方が半端ないパフォーマンスです。 キリング・フロアほか、どの曲も最高の演奏だと思います。

参考アルバム:Live At The Hollywood Bowl: August 18, 1967

モンタレーに続いて行った、1967年USツアーのライブ盤です。 モンタレーとほぼ同時期の演奏で、かつモンタレーよりテンション低めなので、分かりやすい。 さらに、イントロ前にガーンとパワーコードを弾いてくれていて、どんな音色に設定しているのかがよく分かります。 この曲を弾いてみたい人には、夢のような別テイクです。

参考楽譜:「スーパーギタリスト/ジミ・ヘンドリックス」

モンタレーバージョンのキリングフロアは、現在のオフィシャルでは発売されていないみたいです。 書籍としては、今のところ、これが唯一かと思います。

参考楽譜:ギター・マガジン 2014年2月号

モンタレーの動画を確認しながら採譜したとのことです。

参考動画:Killing Floor (Live at The Hollywood Bowl, Hollywood, CA - August 18, 1967)